連休初日の3日、揖斐川町の久瀬と坂内との境の峠、日坂峠
を目指してサイクリングをしてきた。
コース作成:カシミール3D
池田山と小島山とに挟まれた県道32号をひたすら奥へと走り
まずは第一休憩ポイントのモリモリ村を目指した。
この道ももう3回目、
道に慣れたのか、それとも自転車に慣れたのか、この時点ま
では余裕が感じられた。
少しばかしモリモリ村の薬草園を散策、、、
その後、いよいよ長者の里を目指す。
新緑の山々、粕川の渓谷を眺めながら走るが、笹又との分岐
を過ぎ、最初の急坂を上るあたりで道路に設置してある温度計
が目に入った。
なんと27度を表示している、、、
まだ10時半だというのにこの気温、、、それも山間部だ、、
非力な脚力、そしてこれから始まる坂を考えると、もうここで引
きかしたくなる気温と天気だ、、、
だけど、頑張るしかない、、、
そう言い聞かせてただただジグザグに漕いで上るだけだった、、
モリモリ村から出発して5キロほどの距離を50分ほど掛けて
国見スキー場と長者のスキーとの分岐点の実束を通過、、、
いよいよ日坂林道に入る
今回はまっしぐらに長者の里を目指す、、
それにしてもしんどい坂が続くものだ、、、
美束に入ってからは民家の石垣に咲く花が気になってきた、、
オドリコソウにニリンソウ、、、、
そしてオダマキ、、、
珍しくもない花だけど、なんとなく石垣に咲いているというだけ
でなんだか一生懸命坂を上っているこの老いぼれを励まして
いるようで仕方がなかった、、、
いつしか立ち止まっては花ポタリングになっていた、、
おお!!イチリンソウだ、、、
疲れもぶっ飛ぶ有様だ、、
とそこへロードライナーのグループが通り過ぎていった、、、
なんという速さだろう、、、
先頭の人がこちらを見て軽く挨拶をしたと思ったら、あっという
間に最後尾の方に、、、その数10人、いや15人、、、
あんな凄いスピードで走りぬけたらどんなにヒルクライムが
楽しめることやら、、、
羨ましい走りを見せ付けられたものだ、、、、
さあ、こちらも頑張ろう、、、
ただただ自分のペースでゆっくりと漕いでゆくだけだ、、、
長者平スキー場入り口を通る
わずか3キロか4キロの道のり、、30分ほど掛けてやっとの
ことで長者の里に辿り着いた、、
12時、、、
なんともいい時間に辿り着いたものだ、、
お昼の休憩タ~イム、、
さあ、いつまでも休憩しておれない、、
まずは春日と久瀬との境の峠を目指そう、、
距離にして1,2キロのはずだ、、
鍋倉山登山口を通過、、
さすがにこの暑さでは上る人も少ないようだ
それにしても驚くばかりの林道の広さだ、、どうしてこんなに
広い林道が必要なんだろうと驚かされる、、
対向車を気にすることなくジグザグに漕いで進める、、
時折バイクがものすごい爆音を立てて走り抜けてゆくが、
バイクのロードとして気持ちよく走れるだろう、、
途中鍋倉山の登山口を確認しながらゆっくりと峠を目指した、、
長者の里を出発して30分弱、、やっと春日と久瀬との境の
峠に到着した、、
残念ながら峠の名前は分からない、、、
ネットで調べてみたが分からない、、、なんていう名前なんだろう、、
さあてここまで来たら後は思いっきり風を切って下るのみだ、、
撮影余裕もここまで、、
しっかりとブレーキを握り締めハンドルがぶれないように、
そして対向車に気をつけて下るのみだ、、、
林道の基点、実束から峠まではおよそ7キロを1時間半ほどで
峠に辿り着いたのに、なんと峠から久瀬側の入り口までの
4キロほどをあっという間の15分ほどで下ってしまった、、
なんとも下りの快走の気持ちよさ、、、
これがあるからヒルクライムが止められないかな、、、
ああ、疲れた、、
確かに気持ちいい下りの快走だった、が、目指すはこの先、
揖斐高原の奥の日坂峠だ、、
ここ分岐点からは右へ思いっきり気持ちいい下り坂が続いて
いるが、左の揖斐高原側は上り坂が延々と続く、、、
一瞬下りにハンドルを向けかけたが、気持ちとは反対の方向
へと漕いでいた、、、
とりあえず貝月スキー場まで行ってみよう、ということかな、、、
走り始めてわずか5分ほど、とっても嬉しい出会いが待っていた、、
チゴユリだ、、、
今年はこんな風にサイクリングに目覚めてしまったために、
山へ行くことも減ってしまった、、だkらもう会うこともないと諦めて
いただけにとっても嬉しい出会いだった、、
道路の傍らに自転車を止め、しゃがみこんで小さな花を撮って
いる横を何台も車が行き来していたけど、稀有な光景に映って
見えたかもしれない、、、、
こちらとしてはとっても嬉しい出会いだった、、、
下らなくてよかった、と思えた瞬間だった、、そして、このとき
始めて今回はヒルクライムというよりも花ポタリングだったと
感じた瞬間でもあった、、、
のんびりそしてゆっくりと山野に咲く花を見ながらの自転車乗り
なんだと、、、
なんだかんだと言いながら、日坂峠へ向かう林道の入り口の
貝月スキー場まで辿り着いた、、
もう限界かな、、
この先、日坂峠へ向かい、そして坂内へ下る、、諸家から坂本
へ抜けR303へ、そして一路岐阜へと向かう、、、
これから先のコースだ、、距離にして60キロ余りか、、、
峠からは下りが延々と続くはずだから夕方までには帰れる距離
だと思う、が、頭の中の計算よりも体力、気力が落ちてゆく、、
もうここで限界かな、、
水分補給しながら地図を眺める、、峠まで2キロかぁ、、
木陰で休んでいると、なんだか峠までは目指そうな距離に思え
てきたしまった、、
押して歩いていったって30分だ、、、
そう思った瞬間、ゆっくりと漕いでいた、、ゆっくりとゆっくりと、
ときにはジグザグに漕いで行った、、貝月スキー場が見えてくる、、
そしてゆっくりと高度を上げてゆく、、
わずか2キロ、30分、、なんだか歩いて辿り着いたような時間だ、、
やっとのことで目指す峠に辿り着いた、、
自宅から出発して50.5キロ、、6時間の走行だった、、
峠に咲くスミレたち
さあ、もう限界、本当に限界だ、、
次回紅葉の時期にはきっとこの先を下ってみよう、
今回はここが限界、、が、とりあえず目的の峠に辿り着けたこと
だけは間違いない、、
さあ、帰ろう、、思いっきり下るのみだ、、
標高およそ680メートル余りの峠からR303まで風を切って
走るのみだ、、、
気持ちのいいこと、、ブレーキをしっかり握り締めスピード
を押えるのが大変なくらいだ、、
一瞬、スピードメーターに目をやると自分の歳の数字が、、、
車体が壊れやしないかとビビッてしまう、、
ただただ坂を下るのみで何も漕がなくても恐ろしいくらい
のスピードが出ている、、、
こんな安っぽいMTBでこんなに出るくらいだから、一体ロード
バイクだとどれくらいのスピードが出ているんだろうか、、
70や80は出しているのかもしれない、、、
それにしても気持ちいい快走が出来るものだ、、、
途中夫婦滝に寄る
帰り道はR303を通らず、右岸側の旧道を走る、、交通量もとても少ない、、
国道を走っていては眺めることもなかっただろう久瀬ダムを見る、、
ダムの水量、その爆音と迫力に圧倒される、、
峠からおよそ50キロ、3時間余りで自宅に帰る事が出来た、、
やっと100キロ走行出来たヒルクライムだった、、、
走行距離:100.04km
走行時間:9h15m