三連休の中日、18日、せせらぎ街道を走った。
せせらぎ街道は、郡上八幡から清見までを結ぶ街道で、
東海北陸道が全線開通するまでは高山へのルートとして
利用された道路だ。
今でも紅葉のシーズンには多くのマイカーが真っ赤に染まる
山並みを見に大勢訪れる素晴らしいところだ。
車で走らせても八幡から明宝までは緩い上り坂が続き、
明宝から清見に掛けては坂本峠を越え、標高1100mあまり
まで一気に上る坂が続くところだ。
そして最大の峠は西ウレ峠。
そんな街道を自走してみた。
自宅を6時半過ぎに出発。
およそ1時間ほどで武芸川の道の駅を通過。
156号との合流となる美濃市の新美濃橋に8時過ぎに到達。
ここからは国道156号を郡上八幡まで走った。
通常は山沿いを走る県道を利用して郡上方面へ行くのだが、
少しでも早く着きたいと国道を利用した。
楽に平坦なところを走れるかと思っていたが、3つ4つの坂を
上ることになったが、県道に比べればやはり走りやすいか、、
郡上八幡、156号と256号との分岐に9時過ぎにたどり着く。
八幡の街中を抜け、256号から472号へといよいよせせらぎ
街道に入る。
しばらくは緩い坂が続くが、次第にこぶが多くなる。
スピードもどんどんと落ちて行く。
気温も30度を越えている。
およそ八幡から明宝の道の駅まで15キロ。
長く辛い坂だった。
9時50分ごろ道の駅にたどり着く。
明宝の道の駅まで休憩なしで行く予定だったが、とても無理。
両膝、太ももがパンパンに張っている。
湧き水で何度も何度もも冷やすが効果なし。
ここからが一番の難関コースだというのに、一体走れるのだろうか、、、
弱気になってしまう。
5分、10分と休憩しながら、、、、
意を決して目的地を目指した。
歩くスピードと変わらないぐらいのゆったりとした走り。
こんな走りしか出来ない。
途中、今では廃道となった坂本峠の入り口の看板を見る。
余力があれば、そんな道を走り、本来の坂本峠を走ってみたいのだが、
パンパンに張った状態では無理だ。
そして、いよいよ明宝温泉にたどり着く当たりから坂本トンネルまでが
一気に標高を稼ぐところだ。
5,6キロのスローペースで上っていると、思いっきり下ってくる7,8人の
グループのローディー達とすれ違う。
帰路はあんな風に下れることを思うと、ゆっくりであろうと上るしかない。
そして、いよいよ明宝との別れを告げるトンネルに辿りつく。
しかし、長いトンネル。そして何より路面が濡れている。
トンネルの中は通過する車、バイクの轟音が響く。早く抜け出したい。
が、濡れた道路では飛ばすわけには行かなかった。
トンネルを抜けると、下り坂が続き、目的地のパスカル清見に無事到着
することが出来た。
11時20分着。
明宝の道の駅を10時に出発し、15キロほどの距離を1時間20分ほど
掛けて走ったことになる。
ここから10キロ先が西ウレ峠になるが、今回はとてもそんな先に行く
余力が残っていなかった。
八幡から明宝、清見に至るところを10分でも20分でも短縮できる脚力
が付いたときには坂本峠、西ウレ峠を制覇出来るのかもしれない。
次回のチャンスとして残しておきたい。
さあて、いよいよ引き返しだが、名物のラベンダーのソフトを食べなければ、、
ここへ来る目的にこれを食べることがあったのだから。
自宅から90キロ、5時間弱を走っての一番の至福の時だ。
気がつけば、腿の張り、膝の痛みも無くなっていた。
11時30分、帰路に着く。
1時間ほどで八幡の駅に着く。往路では2時間以上掛かったところが、
半分の時間で済んだことになる。
八幡から美濃まで156号を走り、ほぼ行きと同じ時間、1時間あまりで
走る。
このまま自宅まで走れば、清見から3時間で走りぬけることが出来る、、、
と、そんな甘いものではなかった。
喉も渇き、足も疲れがどんどんたまってくる。そして、何よりも風だ。
長良川の堤防を走るところは何もさえぎるものがないため、まともに南風
を受けての走りとなってしまった。
15時30分ごろ、自宅着となる。
自宅を出発して9時間ほどの走りだった。
走行距離:179.92キロ
走行時間:7時間50分
平均走行:22.9キロ/時