10日、土曜日、会社の仲間3人と、根尾と本巣との境の
馬坂峠を目指し、その先の徳山ダムを経由する周回コース
をサイクリングしてきました。
午前7時に会社の仲間一人と岐阜で落ち合い、もう一人が
待つ山県市伊自良までの合流地点をまず目指しました。
天候は曇りの予想だったが、快晴だ。
何だか、いやな予感。
鏡島大橋を上るときには、路上の温度計が26度を指している。
午前7時過ぎだというのに、、、、
そして、もうひとついやな予感。
鏡島大橋を上るときだ。
相方の予想もしないぶっちぎりの走りだった。
あっという間に橋の上に辿り着いたというのに、こちらは中間地点
を過ぎるかどうかという状態だった。
馬坂峠を含め今日は3つの峠を越えるのだ。
この先の走りの差が目に見えてきた。
伊自良までは、北風を受けての走りだった。
8時前に待ち合わせ場所のコンビニに到着。ちょうどいい具合に
M君も辿り着いたところだった。
ここから、およそ40キロ先の馬坂峠を目指して走った。
気温はどんどん上昇しているようだ。
背中が暑い。
まず、平井坂トンネルまでは緩い上り道を走り、伊自良湖へ行く
分岐点から平井坂を上る。
小さなヒルクライムの始まりだ。
何度も走っているところ。もうのんびりと走る、上るしかないところだ。
が、なんとここの坂が始めてというAさん。
またしてもぶっちぎりの上りを始める。M君と顔を合わせ、唖然だ。
見る見るうちに離され、カーブを過ぎると、もうどこにも姿が見えない
有様だった。
トンネルまでは上り、その先、トンネルを抜けると、一気に下り、突き当たり
を左折と、ルートを説明しておいたので、そこまで一気に走ったのだろう。
われら二人は10キロを切るスピードで必死になって漕いでいった。
それにしても暑い。
何分待たしたか分からないが、下りの先で合流。
さあ、次は二番目の峠、尾並坂峠を目指しての走り。
葛原の「乳児の森公園」までは集落の民家があちこちに点在し、緩い
上りが延々と続くのだが、ここからが峠を目指しての本格的な上りに
なる。
一気にペースダウンとなる。
が、ここの坂を見ると、俄然、Aさんの走りが変わってくる。
見る見るうちに我々二人を置いて、走り去っていった。
峠の手前に水飲み場があることを伝えていたので、そこで待っているはず。
またしても何分も待たしてしまった。
峠を目指して走っているときに、とても助けられる水飲み場だ。
冷たい、そして本当に美味しい湧き水。
これまでの上りの辛さと暑さを忘れさせる救いの水だった。
ここからは峠はすぐに辿りつき、山県市から本巣市へと移る。そして、
樽見まで一気に長い下り坂が続く。
まさに、風を切って走る。
ブレーキに手を掛け、回転のいいホイールに任せて下るのみだ。
至福の時だった。
樽見に着いて、Aさんが薄墨桜を見たいという。
当然ながら桜などないのだが、どんなところか見たいと言う。
M君と私は2月に一度来ている。
あの時は桜が咲く前であり、まだ一面雪景色の薄墨桜の光景だった。
根尾川に掛かる赤い橋を渡り、短いとはいえ、ヒルクライムだ。
さすがに店は閉じている。
そして、その先の山の麓には、老木が一本。
何本もの木で支えられているが、花のない木は単なる老木。
始めてみるAさんには味気のないものに映ったようだった。
それにしても暑い。
こんな山奥でさえも30度を越している。
持ってきた500ccのペットボトルが空になりそうな気配。
どれだけ飲んでも喉を潤すことがない有様だ。
最後の峠、馬坂峠まで10数キロ。心配な状況だ。
さあ、いよいよ今回最大のヒルクライムだ。
標高550メートル余り。
林道の入り口には馬坂トンネルまで9キロの標識がある。
予想タイムは一時間。
ただ、今回は引っ張られて走るために多少なりとも短縮出来るか、、、
入り口近辺はまだ緩い上りだ。
そして、山の木々に囲まれ、木陰が続く。これまでの暑さがどこえやら。
しかし、次第に上りとカーブが続く。
またしても坂と見るや、Aさんの走りが変わってきた。
もうだめだ。
こちらはのんびりと森林の中のマイナスイオンを浴びながら上るしかない。
次第にM君も遅れだす。
それぞれがマイペースで上るしかない。
途中、トンネルまで3キロの標識。
あれ?何だか、ここまでは順調にきたかな、、、、
と、思いきや、ここからが本格的な上り坂だった。カーブ、カーブの連続であり、
先にはこれから上るガードレールが見える。
あんな先、あんな上を上らなくてはならない。
そんなカーブを曲がりながら、ゆっくりと上らざるを得なかった。
歩くスピードとほとんど変わらない。5キロは切っているだろう。
9キロ。
45分ほどで上り切った。1時間を切ることが出来た。
自分にはとっても達成感のある走りだったが、そこにはすでにAさんが
ゆっくりと休んでいた。
ヒルクライム、一度もAさんを追い越すことが出来なかった。無念、、、、
8月のお盆の頃にここへ来たときには、水飲み場はカラカラの状態であったが、
今回の台風の影響か、冷たい水が湧き出ていた。
カラカラになった喉を潤し、疲れきった膝を冷やし、そして冷たい水を
頭からかぶった。
疲れを癒すにはとてもいい水だった。
こんなことをしていれば、後に続くM君がもうたどり着くだろうと、Aさんと
おしゃべりをしていたのだが、一行にその気配がない、、、、
携帯に電話しても山の中では圏外、、、
ひょっとしてパンク???
と思い、Aさんを峠に残し、下って様子を見に行くことにした。
下れど下れど現れない。
カーブを幾つか回り、ちょっと平坦になりかけたところで、遠くを見ると、
山の斜面に座り込んでいるのを見つけた。
あれ?パンクではない、、、、と、近づいて様子を伺うと、
足を攣りました。ちょっと熱中症のような、、、
と、か細い声の返事。
峠まで3キロを切っているが、ここからがきつい上り坂。
とても先に進めそうにないとのこと。
先に行ってください、とのことだが、そんなこと出来るわけがない。
繋がるかどうか心配だったが、アンテナ1本立つ微弱な電波ながらも
かろうじて峠にいるAさんと連絡を取ることが出来、急いで下ってもらった。
予定は馬坂トンネルを抜け、徳山ダムへ行き、揖斐川を下って周回してくる
ものだったが、どうしてもいかなければならないものではないので、
急遽、下ることに決めた。
攣った足も回復したようだったので、負担が掛からない程度に下ることにした。
時間を置いて回復するような状態だっただけに、一時はどうなるかと心配
したのだけど、無事に樽見まで戻ることが出来た。
丁度12時になるころだっただけに、休憩を兼ねて腹ごしらえをすることとした。
昼になり、ますます気温が上がってきているような様子だっただけに、丁度いい
休憩だったかもしれない。
今回は周回出来なかったが、紅葉の時期には今よりは走りやすい気候に
なっているだろうから、そのときには是非達成したいものだ。
それにしても、予想に反するあまりの暑さにばてばてのサイクリングとなって
しまいました。
ルートラボに公開しています
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=af061090a55eb94dd3908c064138498c
今回のルート
標高データ